1-8. 図形か文字か?

ロゴマークには図形タイプと文字タイプがあります。
「どちらがふさわしいか」は、
クライアントの業態に大きく左右します。

例えばソニーのように、多くの商品ブランドを持つ製造メーカーの場合、
ブランドロゴ(ウォークマン等)と企業のロゴ(SONY)が並記されることがありますので、
それぞれの個性を殺しあうことのないように、
幹のブランドである「SONY」をスタンダードなイメージの文字タイプにし、
枝葉のブランドである「Walkuman」を時代に合わせて印象的でポップなイメージにしています。

幹のブランドの役割は、企業理念の象徴ですが、
枝葉ブランドの役割は、アイキャッチであり、
他社との差別化であり、製品のイメージ造りでもあります。
役割が違えば、当然ロゴマークの表現手法も変わってきます。

企業自身が、アイキャッチや、他社との差別化や、製品のイメージを訴える媒体である場合は、
図形タイプのロゴマークの方がユーザーにPRできる場合があります。
図形タイプは具体的なモチーフをイメージさせることも可能ですので、
新しいサービスを始める場合などには有効な手法です。

また、社名をユーザーに認知させていくことを目的とする場合は、
文字タイプの方が効果的であるのは言うまでもありません。

いずれにせよ、クライアントがどのような目的でロゴマークを制定するのか、
その目的や将来的な活用方法をふまえた上で検討していくことが重要です。