1-1. なぜ今までの会社案内では 仕事がとれないのか?

会社案内とは、「自社商品のメリット・セールスポイントを取引先に伝える販売促進資料」です。
だから、「会社概要」「沿革」「事業内容」といった会社のスペック(仕様)は、「会社案内の一部」にすぎません。これらのスペックだけでは、「会社案内」ではなく「会社データ」です。

私は、会社案内は「プレゼンテーション資料」だと考えています。
会社案内は、市場(将来の顧客)に対して自社への興味を促し、欲求を喚起し、行動をおこさせるための重要な媒体です。
そう考えると、「あればいい」的な、ムダな費用を会社案内にかけることは、全く働かない社員を抱えていることと同じことかも知れません。
しかし現実には、多くの会社案内は「効果的なプレゼンテーション」を行っていません。

「効果的なプレゼンテーション」を考えた場合、いつ、誰が、どのタイミングで(どこで)、何を、どのように説明するかが重要なのは誰もが理解しています。
この考えで、会社案内が体系立って「プレゼンテーション」を行っているかどうかを、もう一度見直してみて下さい。

「誰が」さえ明確でないものもあるのに気付くはずです。
「一体この会社は何屋さんなんだろう?」

効果的な会社案内が語られない理由の1つとして、ほとんどが「広告代理店」か「デザイン制作会社」でしか製作されていない点があります。
これらの会社のデザイナーは、もちろん「製作のプロ」です。
たぶん過去にいくつもの会社案内を制作してきた経験者達です。
ですから、美しく見せる、ソツなく作ることに関しては全く問題はありません。

しかし、プレゼンテーションにおいて、美しいドキュメントを作ることが一番重要なことでしょうか?
中身よりも体裁の方が優先されるのでしょうか?
「いい会社案内」が「その会社が良く見える会社案内」になっているものが多いのは、ここに原因があります。
広告代理店のプロデューサーやデザイナー、あるいは印刷会社のデザイナーが、プレゼンテーションの戦略について真剣に考える事がない限り、効果的な販促効果は期待できません。

こう考えると、会社案内を作るという事は、会社経営にとってかなり重要な戦略である事がわかります。
その戦略を、「美しいものを作るプロ」に任せている事が、「効果を生まない」結果になっているのは当然のことです。

デザイナーは、与えられた情報を美しくレイアウトするプロですから、与えられない情報を作り出していく事はありません。それが会社の戦略的な重要事項であればなおさらです。
この部分は、決して「広告代理店」や「デザイン会社」に任せるべき問題ではないのです。

効果的な、「仕事のとれる」会社案内を作るためには、まずこの部分を十分検討した後に製作されなければなりません。